パシュートから見える「チームビルディング」
こんにちは!八重樫です。
平昌冬季五輪、盛り上がりましたね。
雪国育ちのせいか、夏季よりも冬季五輪の方が気になります。
小さい頃、少年ボブスレー大会に出場して優勝したこともあったりします。
今回の金メダル獲得シーンは運よくすべて生中継で見ることができました。
その中でも印象に残ったのが「スピードスケート女子団体パシュート」。
激戦の決勝を見て強く感じたことがあったので、今日はその話題。
スポーツ競技と企業活動は似ている部分があります。
それは、「一定の目標を設定し、それに向かって進んでいく」というところ。
最近のビジネス用語で「チームビルディング」というものをよく目にするようになりました。
パシュートに、このチームビルディングにおける本質が見えたような気がします。
今回の女子パシュート決勝で特に驚いたのが、「単なる個々のタイム合計では結果は計れない」ということ。
個々のタイムを見ると、日本代表がオランダ代表に勝てるとはなかなか考えられません。
しかし、結果はあのとおり。
もうすでに様々なマスコミが取り上げていますが、その勝因、強さの秘訣を企業のチームビルディングと照らし合わせながら見ていきたいと思います。
1 徹底した合同練習・共同生活
ある記事によれば、チームのメンバーは五輪の3年前から一緒に練習をし、6か月前には合宿を行い、またなんと1年のうち300日以上を共に生活したと言います。
これにより、メンバー間の相互理解が深まり、いわゆる「阿吽の呼吸」が身についたのでしょう。
しかもかなり高度なレベルで。
もしかしたら追走して背中を見るだけでその日の調子がわかるのかもしれません。
企業活動でも、活発なコミュニケーション・深い相互理解により大きな目標の達成につながるということがあるでしょう。
個人的に、社員旅行や社内の飲みなどはあまり肯定的ではありませんでした。
今でも参加者が心から必要と思っていないのであれば効果は薄いと考えています。
しかし、相互理解を得たい、それを得ることで自らの目標を達成したいと自発的に思うような環境があれば、それは素晴らしいものになるのではとも考えます。
それが、弊社の社是の中にある、「誠実」そして「信頼」に繋がっていくのでしょう。
2 科学的な映像分析や風の分析
パシュートチームは、科学技術を駆使して、空気抵抗やスピードなどを徹底的に分析したとも聞いています。
ただ闇雲に練習するのではなく、科学的な根拠を基にした数字を分析することで練習に効率性を持たせたのでしょう。
これも企業活動にぴったり当てはまります。
自分の行動とそれによる結果を有機的に分析し、次に生かす。
具体例を挙げると、ある不動産オーナー様に売却の提案をしたとします。
仮に売却はしない、との判断だったとして、そのときの声色や表情はどうだったか。
なぜそういった判断になったのか。
自分の言葉に対してどのようなリアクションをとったのか。
言葉の表面的な部分だけでなく、真意はどうだったのか。
他に提案する材料、話の進め方、本音の聞き出し方はなかったか。
それを踏まえ次はどうするべきか。
このような分析を行って、また次の事例に進んでいくこと。
これこそが昨日より今日、今日より明日、明日より明後日の自分を高めていく道程に他なりません。
タイムを少しでも良くしていこうとするスポーツ競技と同じですね。
3 個々のレベルアップ
いくらお互いを深く理解し合い、徹底的な分析を行ったところで、それぞれの力が未熟であればやはり目標を達成することはできません。
先述の1と2を踏まえた上で個々の力を高めていく。
これは言うまでもないことかもしれません。
パシュートチームのメンバーも、個人種目にも出場するわけですから、これは当然の前提として行っていたのでしょう。
我々企業人も様々な知識や実務を習得していかなければなりません。
まさに社是である「研鑽」です。
最後に、「チームビルディング」の定義のいくつかを見てみましょう。
『仲間が思いを一つにして、一つのゴールに向かって進んでゆける組織づくり』
『チームのメンバーがそれぞれの能力を主体的に発揮しながらも、一丸となって目的達成を目指す組織づくり』
『同じ一つのゴールを目指し、複数のメンバーが個々の能力を最大限に発揮しつつ一丸となって進んでいく――そうした効果的な組織づくりや、チームをまとめる手法』
やはりパシュートそのものですね。
世の中には様々なチームがあります。
社内にも、各事業部、役員会、会社全体があり、それぞれが大中小の目標を掲げています。
パシュートを見ることで改めて感じた「チームビルディング」の重要性。
日本女子パシュートチームが、金の輝きを放つメダルを獲得しました。
我々『チーム・ウェルト』は、どのような輝きを放つことができるようになるでしょうか。