<Bespoke Shoes / Reboot②> 採寸
2018/04/19
北海道も春を感じる季節になりました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
第1営業部・シュウトウです。
先月のことになりますが、前回ご紹介した靴工房『cagra』さんでビスポークのオーダーをしてきましたので、その模様を数回に分けてレポートします。
まずは採寸から。
事前予約の際「いつも履いている靴下を履いてきてください」との指示を頂いていたため、普段よく履いているものをチョイスして伺いました。
平らな板の上に立ち、片足ずつ採寸します。
職人の樋口さんは、メジャーや専用の計測器などを使って熟練の手さばきで足の様々な箇所を計測し、カルテに記入していました。
普段私たちが既製靴を買うとき、サイズというと足長(「26.5㎝」など)を思い浮かべますよね。
靴の種類にもよりますが、足幅(「EE」など)という基準もあわせて表記されていたりするので、だいたいこの「足の長さ」と「足の幅」を前提として、実際に履いてみて合うものを選んでいるのではないかと思います。
しかしビスポークでは「足の長さ」と「足の幅」以外にも、実に多くの箇所を計測します。
ほんの一部ですが「甲の高さ」、「くるぶしの高さ」、「親指の付け根から小指の付け根までの距離・外周」などなど…。
足の形は人それぞれで、外反母趾などによる変形、左右でのサイズ違いなどにも対応し、その人に合わせた靴を作るうえでは当然ながらこの詳細な採寸がまずは大事になります。
さらに難しいのが、人の足は一日のうちでも時間帯でサイズが変わるということ。
筋肉のつき方や体質(浮腫など)の違いなどで、その変化の度合いも変わります。
これも採寸の際に、職人さんは足を触ったり、話を聞いたりしながら判断し、出来上がりのイメージに反映していくそうです。
ちなみに「足の長さ」ですが、実際に計測すると、普段履いている靴の表記サイズより小さいことが多いみたいです。
つまり実際は大きめのものを履いている、ということ。
シュウトウも既製靴は26.5㎝~27.0㎝を選びますが、図ってみると26.0㎝程度しかありません。
また、意外と左右の差もあります。
改めて自分の足のサイズを測ってみるのも面白いですね。