<Bespoke Shoes / Reboot③> デザイン&革
第1営業部のシュウトウです。
採寸の後、どのようなデザインにするか職人・樋口さんと打ち合わせしました。
デザインについて、あらかじめ内羽根(紐を通す部分の羽根のような革が、甲革と一体化するように縫い付けられたデザイン)の短紐靴ということだけは決めていました。
「オックスフォード」と呼ばれるデザインで、ビジネスシーンではフォーマルな意匠と言われています。
ディテールについては相談しながら詰めていきます。
トゥ(つま先)の形状やステッチの本数、ハトメ(紐を通す穴)の数、ウエストのシェイプ、ライニング(内側の足の当たる部分の革)の色などなど。
基本的にはシンプルな、バランス重視のデザインを希望しました。
次にアッパー(甲革)の素材を決めます。
革は基本的に海外のタンナー(皮革メーカー)からの輸入ですが、多くの場合、製品規格(原皮や加工方法、カラーバリエーションなど)は一定しておらず、廃番になったり、変更されていたり、タイミングによって選べるものは変わるそうです。
色は、弊社のコーポレートカラーであるネイビーにしました。
色味や質感の異なる数種類のサンプルから、樋口さんのおすすめを伺いながら決めたのが、フランスの『DEGERMANN』というタンナーの革。
写真ではグレーっぽく見えますが、実際は深いネイビーで、磨くことで光沢の出るタイプの革だそうです。
打ち合わせがすべて完了したところで、正式に発注させて頂きました。
オーソドックスなデザインですが、ネイビーというのはちょっと珍しいと思います。
仮縫いまで半年、最終的な完成の目途は1年後となります。
長丁場ですが、今からわくわくが止まりません!
進展があり次第、続報をお届けします。