<Bespoke Shoes / Reboot④> 仮靴あわせ
こんにちは。
フロントオフィスよりシュウトウです。
オーダーから約半年。
製作中の靴の仮靴が出来上がったとの連絡を頂き、さっそくフィッティングに行ってきました。
その仮靴がこちら。
仮とはいえ靴そのものですが、本製作前に仮靴を作って、フィッティングや出来上がりイメージのすり合わせを行う、ビスポークの重要な工程です。
仮靴できつかったりゆるかったりする部分を見極めるため、気になる部分については切り込みを入れて状態を確認し、記録していきます。
このタイミングでデザインやマテリアルの変更もお願いすることができます。
今回フィッティング上は、左右の小指と右外側の一部の”当たり”のほか、職人さんの見立てで調整が必要な部分をチェックしてもらいました。
また、デザインでは、羽根のラインやハトメの並び角度の微調整、トゥの捨て寸を5㎜程出してもらうなどのディテールを変更。
シューレース(靴紐)も、平紐から丸紐へ変更しました。
立体的になったことで靴としての質感もつかめ、すごく実感がわきます。
黒に近いネイビーの落ち着いた雰囲気もとても気に入りました。
職人さんからは2回目の仮靴を作ってフィッティングなどを詰めるご提案も頂いたのですが、履いたときの違和感はわずかでしたし、完成形のイメージも固まりましたので、本製作に移ってもらうことにしました。
それにしても、この仮靴は最終的に捨てられてしまう訳で、しかも一足では済まない場合もあって、すべてを手作業で行うその労力たるや大変なものです。
そこにこそ本来の価値があると感じます。
完成予定は、来年の5月頃。
待ち遠しいです。