イシはあるけど、イシがない

      2022/11/11

いつの間にか夏が過ぎ、秋が訪れ外は肌寒くなり、雪虫が冬の気配を運んで参りました。
北海道札幌市から本日もお届けします。
皆さんこんにちは。第1営業部の菅原です。

前のコラムの投稿は夏真っ盛り。
今回コラムを書き始めれば、なんと、もう秋ではありませんか!!
時の流れの速さに驚いております。

この時期は紅葉が大変綺麗なんですよね~
先日、妻と息子を連れ、北海道大学敷地内のイチョウ並木に散歩へ。

とても綺麗で妻も息子もとっても喜んでいました。
個人的には秋は好きな季節です。
人間と季節は連動しているといいますし、毎年来るこのうまく表現できない秋特有の雰囲気がなんか好きです(笑)
ね??わかる人はいますよね??、、、良かったです。

そして本題ですが、
夏の面影も残る9月のこと、、、
札幌市内のある土地へ現地調査に行ってきました。
そう、境界石(標)の確認です。不動産といえば境界石。
(※コンクリート製のものや、金属プレート仕様などありますが境界石、境界標、境界杭など呼び方は様々です。)

弊社では、収益不動産一棟の売買・仲介の際も現地へ出向き石の存在を確認します。
境界石の有無は、収益不動産の融資を受ける際にも重要になってきますし、
それ以前に、その不動産を取得したあと、その資産を守るため、そして、後世に引き継ぐためにも非常に重要と言えます。
たかが石、されど石。なんです。
ケースバイケースもありますが、不動産を手放すとき、手にする時には要注意しておきたいですね。

そして今回調査した土地がこちら。

草木達がこんなにも元気に生い茂っております。
皆さん安心してください、このコラムを書いているのは11月です。調査したのは9月です。ちゃんと生きて帰ってきております。

今回探すお宝(境界石)は全部で4つ。

まずは前面から、1つ目、2つ目、あった!よし!

そして、奥の3つ目、お!!こんなとこに!

※一見、パっと見ただけではどこにあるかわかりませんよね。ここまで簡単に書いていますが、相当汗だくで探しました。

よし、3つ目もある!

最後、4つ目、、、あれ?ないな。
こっちかな、、、ない。
この辺かな?、、、やはりない。
ない、ない、ない。泣

そうなんです。今日のタイトル

「意志はあるけど、石がない。」なんです。

見つける"意志"はあるんですが、どうにもこうにも4つ目の境界"石"がないのです。
メジャーを使用して、地積測量図をもとに距離を測って、ある程度の位置は把握しているんですが
傾斜部分なこともあり、時間経過とともに動いてしまったのか。
その周辺に大きな木が生えていたのでどこかに押しやられてしまったのか。
木が上まで運んでしまった、、ってことはないと思いますが。笑

これだけ探してもなかったので諦める他ありませんでした。無念。

実際のところ、境界石が見つけられないケースは珍しくありません。
なにかをきっかけにもとある場所から動いてしまっていたり、先端が欠けて飛ばされていてよく確認できなかったり。
もし石が無い場合には土地家屋調査士さんに境界石の復元を依頼するケースもあります。

今回は境界石について触れましたが、不動産とはこういったいくつもの事柄が集まって成り立っていて、
その一つ一つを拾っていかなければ前に進まないことを日々痛感します。本当に奥が深い。
だからこそ、不動産業とは限られた人、選ばれた人にしかできない難しさがあるんですね。
ウェルトでは、自分達が不動産のプロフェッショナルであることがどれだけその先の方達に有益で在れるかを本気で考えています。
不動産会社に勤めている=プロフェッショナル、ではないと僕は考えます。真のプロフェッショナルとはなにか。
まだまだ未熟な部分もある僕ですが、真のプロフェッショナルになるその"イシ"だけは無くさないよう努力します!

その"イシ"とはもちろん"意志"ですね。

 - 1F 第1営業部